キラリ☆経済学科教員vol.2
2017.04.19

キラリ☆経済学科教員vol.2

経済学部 経済学科 根本敏則教授

1.先生の専門分野について

交通、その中でも特にモノの交通を支配するメカニズムの解明や、その最適化などについて研究しています。もともと工学部出身で、都市計画、交通計画についての研究をしていましたが、その過程で「ロジスティクス」に興味を持ちました。
人の交通(電車などの交通機関での移動など)は、皆さん毎日行っており、興味を持ちやすいものかもしれませんが、モノの交通については、どうなっているのか、皆さんからは見えにくい部分が多いと思います。実は、モノの交通の研究者は人の交通の研究者より、圧倒的に少なく研究も進んでいません。そういった意味でも、まだまだ解明の余地のある分野であると考えています。
昨今、宅急便の荷受け問題が取り沙汰されることが多くなってきていますが、これは生活の中でモノの交通が重要な役割を果たし、人々も興味を持ち始めているということです。世の中のニーズに合った研究を続けていきたいと思います。

2.先生のご担当される授業、敬愛大学の学生に期待することは何ですか?

HQ写真a

2つの講義についてお話ししたいと思います。
1.経済政策について
現在、社会的に問題となっている事柄(働き方改革など)について取り上げ、その問題の根本がどこにあるのか、なぜ困っているのか、について考えていきます。また、こういった問題に政府が介入する必要がありますが、それはどうしてなのか、政府の役割とは何か、考えていきます。
これから社会に出る皆さんに、こういった社会問題と政府との関わりについて当事者意識をもって考えてほしいと思います。
2.流通経営論という講義について
流通には、物流(在庫と輸送【工場→卸】など)と商流(所有権移転【受発注、決済など】)があります。ここでは物流について詳しく説明していきます。
一口に物流と言っても、日々進化、変化しており、昔とはずいぶん変わってきました。現在の物流は、多頻度・少量化が主流となってきており、“必要な物を、必要な時に、必要な量だけ”納品するJust In Time方式というやり方が小売業全体に広がっています。多頻度・少量化のこういった物流を、私は「細い物流」と捉えていますが、この「細い物流」は「在庫管理と輸送の費用は多少かかっても、売れ筋商品の欠品は防げるし、消費者にとっては利便性の高いお店になる」というメリットがある半面、「人手不足の中できめ細かいサービスの維持が困難」などの問題点もみられます。こういったメリットとデメリットをどう評価し、バランスをとってゆけばよいのか、どういう仕組みがあればよい方向に向かうのかを考えていきます。

物流を学ぶチャンスは少ないですが、今後社会に出ると、ほとんどの職業で関わってくることになる分野でもあります。皆さんには、
①世の中のモノの動き
②モノの動きを支配するメカニズム
③物流が支えている流通の仕組み(ネット通販など)
を知ってほしいと思っています。
※物流について興味がある人は、「ネット通販時代の宅配便」(2015.日本交通政策研究会研究双書)を読んでみてください。

3.在学生・受験生の方へメッセージをお願いします。

大学時代は貴重な4年間です。知識の吸収力が最も高い時期でもあると思います。様々な分野にアンテナを張って、学生生活を充実させ、楽しんでほしいと思います。私は大学3年生の時、工学部で研究補助のアルバイトをしていました。その際に、社会調査などに触れ、そこで面白さを感じ、研究の世界に入るきっかけになりました。皆さんも、「勉強の面白さ」に早い段階で気づいて欲しいと思います。
社会に出ると最低限必要なスキルは日々変化していきます。大学を出れば将来が保証されます、という時代ではなくなったと思います。常に新しいことにチャレンジしながら仕事をしていかなければいけない時代であると言えるでしょう。「どんな状況でも生き抜ける力」(サバイバル能力、と私は名付けていますが)が求められています。時代の変化の中で生き抜ける人になって欲しいですね。