キラリ☆経済学科教員vol.3
2017.04.25

キラリ☆経済学科教員vol.3

経済学部 経済学科 金子林太郎教授

1.先生のご専門の分野について

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産業廃棄物税について、研究をしています。
この税制度は2002年、三重県で初めて導入されてから、今年で15年となります。
現在27道府県1市で運用されており、5年ごとに見直されてはいますが、15年という節目を迎えた今年、果たしてどのように機能しているのか?について執筆した論文が、この度「都市問題」という雑誌に掲載されることとなりました。

2.この論文で触れていることについて教えてください!

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まず、この産業廃棄物税導⼊の背景は、「ごみの増加」でした。これに税をかけることによって、ごみの排出量は減るだろう、という仮説のもとに、この税が導⼊されたわけですが、15年経過した今、ごみの排出量に⼤きな変化は⾒られず、果たしてこの税を導⼊したことによってどれだけの効果があったのかは⾒えにくい結果となっています。ただ、こういったことを明らかにしていくことも、⾏政の⼤切な役割であると考えています。現在では、リサイクル技術の開発支援や不法投棄の防止対策など産業廃棄物政策のためにこの税が使われており、「産業廃棄物の排出量を減らすための税金」という性格より「廃棄物政策を充実させるための税金」としての性格が強まっていることがわかりました。

3.敬愛大学で、こういったテーマについて触れられる授業はありますか?

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「地方財政論」という講義の中で、こういったテーマは扱っています。特に、公務員(自治体職員)に興味のある方は履修してもらえると新たな気づきが得られるかもしれません。
もともと、この産業廃棄物税というシステムは、地域の問題解決の手段として、自治体がオリジナルで創り出した政策の一つでした。
いま、地方創生が叫ばれていますので、自治体職員を目指す方は、「地域の問題を見つめ、またそれに向き合って課題を発見し、それに対する対策を打ち出す能力」が求められてきていると思います。そういったことを、この講義から学び取ってもらいたいなと思います。