キラリ☆こども教育学科教員vol.5
2018.10.02

キラリ☆こども教育学科教員vol.5

国際学部 こども教育学科 向山行雄教授

1.先生のご専門の分野について教えてください!

IMG_8356

私の専門は社会科教育、学校経営という分野です。以下の講義を担当しています。どんなことを学ぶのか、それぞれ簡単に内容を紹介します。
○初等社会科指導法・社会…社会科の教材研究、社会科の指導法
○こどもと家庭の関係論…こどもの成長と家庭の役割、さまざまな家庭の子育てについて
○学校の安全教育…こどもをとりまく危機、自然災害と学校の防災対策、安全マップについて
○3年次専門研究、2年次専門研究(ゼミ)…教材研究、学習指導案作成、模擬授業を行う
○教職実践演習…現場教員としての資質・能力の育成、入職準備
○1年次基礎研究(ゼミ)…初年次教育、日本語基礎、レポート作成

2.敬愛大学の学生に期待することは何ですか?

竹島

○何事にも挑戦する…学生時代は、さまざまな経験ができる時間があります。その経験を通して、自分の生き方を見つけましょう。
○有意義な学生生活を送ろう…大学時代は貴重な4年間です。真面目な生き方だけをしてくださいとは言いませんが、後で振り返ったときに後悔しない生活をしてほしいと願っています。

私は大学生時代、アルバイトをして貯めたお金で全国を旅しました。北は北海道から南は九州、沖縄までとにかく様々な土地を訪れ、歩いて回りました。学生時代はお金がありませんでしたので、お寺やバスの運転手の宿舎に泊まらせてもらったり、駅のベンチで野宿したこともあります。
そんな一人旅を通して「日本のかたち」を見たように思います。当時の東京と各地域では生活に様々な違い、格差がありました。それを肌で感じることができたからです。また、困ったときは地域の方々が優しく手を差し伸べてくれたこともあり、そこから人と人との交流、温かさを感じることもできました。こういった学生時代の出来事はすべて教員になった際に活きてきましたので、皆さんにもぜひたくさんの経験をしてほしいと願っています。

3.先生のゼミの内容について教えてください。

教材研究と学習指導案作成、模擬授業により、授業力の向上を目指すゼミです。授業を支える要素(授業構成、発問・指示、資料提示、学習活動、学習形態、板書、顔の表情、声の出し方、気になる子どもへの指導、子どもとの応答、ワークシートなど)について体験し、自身の評価、学生同士の相互評価、教員からの指導助言等で、授業の技能や実践力を深めるようにしています。
私はこれまで小学校教員を16年、教育委員会で10年、校長を11年、大学教員を8年勤め、約8000教室の授業を見てきました。授業を記録し構造化して分析することで、授業力は向上すると考えています。

4.これからの小学校教員には、どんなことが求められると思いますか。

・これからの児童
左下の画像は1974年のもので、私が教員になり初めて担任となった児童たちの写真です。この頃の児童には「困難に打ち勝つ力」が一番求められていたように思います。これからは人口減少、グローバル化が進む時代です。これからの時代を生きていく児童には「様々な人との交流、考える力、他者と協調、協働する力」が必要になると思います。
・「?」-はてな-の追求
私は授業で、児童の「?」-はてな-を大切にするようにしています。また、その「?」-はてな-を見つけ、提示し、追求していくことからモノの本質が見えてきます。例えば「JR稲毛駅」から敬愛大学までの道では、歩道の幅が大きく違うところ、並木の有無、電線の有無、点字ブロックの有無など、普段何気なく通っているけれど、よく考えてみると「?」-はてな-と思うところがあります。そこについて考えていくと「まちづくり」のことが見えてきます。
・読書のすすめ
私はよい教師となるために「本を読む、旅をする、人に会う」ことを50年間実践してきました。右下の画像は、毎日読んだ本などを書き込んでいる私の手帳です。緑色がその日に読み終わった本、ピンクは自宅での勉強、黄色は歩いた歩数などです。2017年は114冊、2016年は136冊の本を読みました。ネット時代でも、読書の重要性は変わりません。小学校教員を志す皆さんにおすすめの本は『「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること』鈴木貴博著 (PHPビジネス新書) です。これからの社会にAIがどんな影響を与えていくのか、ぜひ読んで知ってもらいたいと思います。皆さんも自分に合った方法でよい教員になるための学習を実践してほしいです。

集合写真 1974
★IMG_0254

5.大学受験を目指す方、高校生へメッセージがあればお願いします!

受験勉強は、多かれ少なかれ皆が通ってきた道です。苦しいこともありますが、人生の中でこれだけ勉強ができる時間はありません。終わってみると、受験勉強もきっといい想い出になるはずなので、ぜひ試練に立ち向かってほしい。きっと得られるものがあります。
高校生のうちは、日々の学校生活を楽しんでほしいと思います。部活、文化祭、アルバイト、友人との交流など、好きなことを思いきりやってください。すべてが経験となり知識となります。最近はスマートフォンが普及し、スマートフォンと向き合う時間が増えてしまうことで人との交流が減ってきています。スマートフォンを使う時間を自分でいかにコントロールできるかが大事です。高校時代の多様な体験はすべて自分の糧となりますので、様々な場所に足を運び、自分で見て、感じて、触れることのできる時間を大切にしましょう。